about

StringraphyLabo

ストリングラフィ奏者、鈴木モモによる音の実験室。
ストリングラフィ奏者として活動を始めて9年目の2011年、ストリングラフィの新たな可能性を追求すべく、様々なアーティストとのコラボレーションライブや、パフォーマンスを開始。

楽器として多様な面を持つストリングラフィは、音階以外にも、鳥や動物の声、風など自然を彷彿とさせる音、パーカッション、ハーモニクス、ノイズ音、人間の声のような音まで、様々な「音」を出すことができる。
その場に合わせて張られた糸は美術作品のようでもあり、糸から生まれる音とその風景は、非日常の空間−サウンドインスタレーション−と化す。

StringraphyLaboでは、日常と非日常、サウンドスケープでありインスタレーションとも言えるような「ゆらぎ」を持つ空間を、ストリングラフィの持つ「音」で創り出したいと思っています。

 


鈴木モモ(Momo Suzuki)

国立音楽大学教育音楽学部教育音楽学科第II類卒業
2002年 ストリングラフィ奏者として活動を開始。国内外で数多くの舞台に立つ。
2011年 StringraphyLabo主宰

幼少時よりピアノを始めるとともに、ハンガリーの作曲家コダーイが創案したコダーイシステムによる合唱団に入団、ハンガリー民謡を元に作られた合唱曲や日本のわらべうたに習い親しむ。
吹奏楽など器楽演奏の研鑽を積むかたわら他芸術にも関心を持ち、大学卒業後はアートギャラリーに勤務。
自宅を開放したスペース(minacha-yam)ではWSやお話会、個展、映画上映などのイベントを企画・開催。ヴィーガン料理をカフェにて提供するなど、様々な分野にて活動。

—— 夢を見るのです。現実との境界面のような不思議な夢は、私というものの独特な感性、目には見えない私自身なのでしょう。夢の中の私と現実の私、その「間」の世界を表現すること、あやふやで曖昧な私をかたちにすること。そんなことができたら。

 

鈴木モモに初めて出会ったのは、とあるデモの人ごみの中でだった。
その時の彼女は、まぶたに黄や緑の色を乗せていた。
それはたとえば目を大きく見せるとか陰影をつけて何かしら加工するといったメイクとは全く異なり、鳥や虫たちが生まれながらに美しい固有の色をまとっている、そういうものと同じ感じがした。
そしてふと、背中に透明な羽根を持っているようにも見えたのだった。
たくさんの人間の中に混じっている人間ならぬ雰囲気のヒト。それが第一印象だった。
その出会いの直後に彼女はStringraphyLaboをスタートさせ、私も観に行くようになった。
彼女が糸と糸の間を縫うように動き為されるものは、鳥や虫をはじめとした生きものたちとそれをとりまく営みの全てのようだった。
おしゃべり、愛のうた、風、光、粒、交わる、突き刺す、震える。生、そして死。
なぜだか河原を歩いているような気持ちになった。
河原を散歩している時に聴こえてくるのは、幼い頃からの馴染みの心安らぐ音であり、そうでありながらいつのまにか私たちを未だ行ったことのない向こう岸へと連れて行きもする。
鈴木モモは、透明な羽根で糸の間を行ったり来たりしながら、そんな景色を私たちに見せてくれる。(真島陽子)

 


ストリングラフィ(Stringraphy)
作曲家、水嶋一江が考案した絹糸と紙コップでできたオリジナル楽器。最大13mもの糸を張り、さまざまな音域の3台のストリングラフィでアンサンブル演奏を行う。ストリングラフィ・アンサンブル(スタジオ・イヴ)ではクラシックからポップスまで多様な曲を演奏、日本各地で海外でも演奏活動を行う。

http://stringraphy.com